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ミニマリスト・読書・猫

ミニマリストを極めて、たくさん読書して、ねこ集めするブログ

日本の橋

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借りた本の1冊目。

古き時代作品、古体文で読むのにとても苦労したが、なかなかに面白い内容だった。

「はし」という言葉は、橋、端、箸、梯…といろいろあり、端的に言えば、一方から一方へ渡す役割のものを指す。ただ、国や時代によって、それが醸すモノは異なってくる。

そのはし、特に「橋」においては、例えば、西洋・アジアで違い、アジア内でも、日本はまた異なった。

ローマに通ずる西洋の橋は、自然に負けない強い存在感(強者勝者としての自尊心)を示し、鉄を使った堂々たる存在なのに対し、日本の橋は、自然の雰囲気を壊さない作品として、自然に溶け込む素材を使い、脆く儚く弱弱しくある。できるだけ、その存在感を消し、自然に溶け込む、続かれる道に自然に続く道(橋)を作ろうとする。しかし、人工と自然は交わることはなく、日本人は苦悩し続ける。現代にいたっては、ローマにあるような橋がみられるようになった。そこから感じ取れるのは、苦悩。嘆きや悲しみさらには厭世観。橋は、橋であることを飛び出し、思想としての橋となる。そういった抒情的な想いが、万葉集をはじめとする、橋を題材とした作品に多く歌われている。死後へとつなぐ天の浮き橋もよくある例。日本の風情がみてとれる。

 

眠い目をこすりながら読んだので、いくらか解釈がねじ曲がっていそうだが…とりあえず読了。返す日まで時間に余裕があったらパラパラ読み直そう。